2009年5月18日月曜日

今週の聖句

しかし、私にとっては、神の近くにいることが幸せなのです。私は、神なる主を私の避けどころとし、あなたのすべてのみわざを語り告げましょう。詩篇73:28

アサフはダビデ王時代の指導的聖歌隊指揮者の一人でした。詩篇73篇から83篇までが彼の作といわれています。
 
独特の視点から詠われています。それは、この世においては神の子たちが不当な扱い受け、悪人が栄えるということです。神は公平かという視点です。

いつの世でも信仰者を悩ませ、神の存在を疑わせる問題です。代表的な例がヨブです。彼は義人ヨブといわれれるほどに、神の前に正しい人でした。
 
しかし、神は彼を試みに渡され、彼は身に覚えのない大きな試練に会うのです。ついには自分の生まれた日を呪うほどになるのですが、最後は神の偉大さにふれ、その存在の確かさを悟ったとき、彼の人生の苦悩は全て解決したのです。
 
この73編もそうです。悪者たちが栄えています。

彼らの死には苦痛がなく彼らのからだは、脂ぎっているからだ。人々が苦労する時、彼らはそうではなく、他の人のように打たれない。それゆえ高慢は彼らの首飾りとなり、暴虐の着物が彼らを覆っている。
 
さらにアサフは詠います。

彼らは言う。どうして神を知ろうか。いと高き方に知識があろうか。みよ。悪者とは、このようなものだ。彼らはいつまでも安らかで、富を増している。
 
現実の世の中はこのようなのものではないでしょうか。しかしアサフは、

私は聖所に入り、ついに彼らの最後を悟った。まことに、あなたは彼らをすべりやすいとろに置き、彼らを滅びに突き落とされます。
 
神を信じない者の人生の土台は滑りやすいところにあるというのです。これは、まことにこの世の人生の危うさをものの見事に表現しています。
 
キリストを土台とし、私にとっては神の近くにいることが幸せなのです、といいうる人生こそが、幸いな人生なのです。
 
祝福がありますように。

佐々木

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