2009年5月11日月曜日

今週の聖句

安息の日には、あなたはどの住まいのどこででも火を焚いてはならない。出エジプト35:3
 
安息日の労働を禁じた言葉です。しかし、3度の食事の煮炊きは例外として暗黙のうちに女性が働くことを前提としてはいないでしょうか。
 
牧会ジャーナルという旬刊誌があります。その’08年冬号に藤原導夫先生の書いた一文があります。

その中で女性の視点から聖書を読み直す機会が与えられたエピソードが書かれています。それはこの個所から、安息日は女性の務めである、火を焚いて食事の準備をすることをも禁じ、女性にもまことの安息を与えて下さる。神さまは何と優しいお方だと喜んだ信徒の証が載っていました。
 
聖書の世界は男性優位の社会です。階級制度の社会です。奴隷制度の世界です。

しかし、その最も弱い奴隷に対してすら神様の目は漏れていないのです。

不思議なことに奴隷を保護するような定めがあるのです。自分の男奴隷、あるいは女奴隷を杖で打ち、その場で死なせた場合、その者は必ず復讐されなければならない。(出エジ21:20)そのほか奴隷の取扱いに関する細かい定めがあるのです。
 
聖書の奥深さは、その時々に私たちを慰め、励まして下さることです。その恵みの世界は男女、階級、制度を超えて働いています。声高に差別反対、階級打破を叫ばなくても、神の愛を知り、恵を理解するならおのずから、奴隷以上のもの、性別以上のもの、すなわち愛する兄弟として、肉においても、霊にあっても、そうではありませんか。(ピレモン16)アーメン
 
私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなた方の上にありますように。
 
祝福をお祈りしています。
 
佐々木 博

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